第24回日本アパタイト研究会 〜バイオミネラル研究の最先端〜

2018年11月22日(木)

沖縄県立博物館・美術館

お問い合わせ

前へ
次へ

ご挨拶

大会長写真

 アパタイト物質を対象とした研究会を立ち上げようと決め、第1回日本アパタイト研究会を東京医科歯科大学で開催したのが1985年12月、その後各地で23回も開催して、すでに33年が経過している。この間、国際アパタイト研究会が、日本(2回)、中国、フィリピン、オーストラリア、フランスで6回開催された。第7回の国際会議を2016年にアメリカで開催することになっていたが、大会長の予定であったL.L.Hench先生がお亡くなりになって宙ぶらりんになってしまった。本年の2月頃でしたか、本会の会員でもある北海道大学名誉教授の久保木芳徳先生から日本アパタイト研究会をそろそろやらないかと電話があり、急きょ第24回研究会を沖縄でやることに決めた。準備委員の菊池正紀、相澤守、尾関和秀、照喜名孝之先生らの協力で楽しい研究会になりそうだ。
 アパタイト物質は、骨や歯のミネラルである生体アパタイト、自然界に産する天然鉱物アパタイト、人工的につくられる合成アパタイトの3種類がある。合成アパタイトから作られる人工骨や人工歯根に関する研究は実を結び、臨床で応用されている。再生医療の分野では細胞のスキャホールドの素材にアパタイトが利用されている。ガンやウイルス疾患の予防と治療にもアパタイトが有効であるとの報告もある。まだまだ健康と医療に関してアパタイトが果たす役割と可能性は大きい。
 一方、あと30年ほどで世界のリン資源が枯渇するかもしれないといわれ、大きな問題になろうとしている。リン資源であるアパタイト鉱物の研究も優先されなければならない。
 来年は日本大学理工学部教授遠山岳史先生が大会長で、東京神田で開催される予定である。アパタイト研究会から人類の救世主となるような素晴らしいアイデアと実績をだしてもらいたい。若手の研究者の検討を期待したい。自分のためでなく、人類のために。

第24回アパタイト研究会 大会長 青木 秀希
 株式会社国際アパタイト研究所・代表取締役
 武蔵野大学薬学部・産官学連携研究室員
 一般社団法人バイオインテグレーション学会・理事長
 日本アパタイト研究会会長、事務局長

協賛

ページのトップへ戻る